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心理学

傍観者効果とは

概要

傍観者効果 (bystander effect) とは、緊急事態に居合わせた人の数が多いほど、個々人が援助行動を取りにくくなる現象を指す。1964 年のキティ・ジェノヴィーズ事件をきっかけに、社会心理学者のラタネとダーリーが実験で実証した。

原因は主に 3 つある。責任の分散 (「自分がやらなくても誰かがやるだろう」)、多元的無知 (「周りが動かないから大したことではないのだろう」)、評価懸念 (「助けに入って的外れだったら恥ずかしい」)。これらが複合的に作用し、大勢の前では誰も動けなくなる。

ネット上の傍観者効果

傍観者効果はオンラインでさらに強まる。SNS で誰かが誹謗中傷を受けているのを見ても、フォロワーが何万人もいれば「自分が通報しなくても誰かがやるだろう」と思いやすい。質問箱で悪質な質問が公開されているのを見ても、「自分が声を上げなくても他の人が指摘するだろう」と考える。

匿名環境ではこの傾向がさらに顕著になる。実名なら「あのとき何もしなかった」と後から責められるリスクがあるが、匿名なら傍観しても誰にも分からない。結果として、ネット上のいじめや嫌がらせに対して、大多数が沈黙する構造が生まれる。

傍観者から行動者になるには

傍観者効果を打破する鍵は「自分ごと化」だ。「誰かがやるだろう」ではなく「自分がやらなければ誰もやらない」と意識を切り替える。心理学の実験では、傍観者効果の存在を知っているだけで、援助行動の確率が上がることが分かっている。

質問箱の文脈では、悪質な質問を受けている人を見かけたら、その人に応援のメッセージを送る、問題のある質問を通報する、といった小さな行動が傍観者効果を崩す。一人が動くと、それを見た他の人も動きやすくなる。最初の一人になることが、最も難しく、最も価値がある。

心理学の知見を日常に活かしたい方は、心理学の関連書籍も参考になります。

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