共感とは
概要
共感 (empathy) とは、他者の感情や心理状態を理解し、あたかも自分自身が経験しているかのように感じ取る能力を指す。心理学では「認知的共感」(相手の視点を理解する能力) と「情動的共感」(相手の感情を自分も感じる能力) の 2 種類に分けられる。カール・ロジャーズは来談者中心療法において、共感を治療関係の核心に据えた。
質問箱における共感の力
質問箱で悩みを打ち明けた人が最も求めているのは、解決策ではなく共感であることが多い。「それ、つらいよね」「わかる、自分もそうだった」。この一言が、質問者の孤独感を和らげる。
回答で正論を述べるのは簡単だ。「もっと頑張れ」「気にしすぎ」。しかし正論は共感の対極にある。相手の感情を受け止めずに解決策だけを提示すると、質問者は「この人には分かってもらえない」と感じる。まず共感し、その上で必要なら助言を添える。この順番が大切だ。
共感と同情の違い
共感と同情は似ているが異なる。同情は「かわいそうに」と上から見下ろす感覚を含む。共感は「あなたの気持ちが分かる」と横に並ぶ感覚だ。
質問箱で「大変だったね、かわいそう」と書くと、同情になる。「大変だったね、自分も似た経験があるから気持ちが分かる」と書くと、共感になる。質問者が求めているのは、憐れみではなく理解だ。テキストでは微妙なニュアンスが伝わりにくいからこそ、共感の言葉選びには注意を払いたい。
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