プライミング効果とは
概要
プライミング効果 (priming effect) とは、先行する刺激 (プライム) が後続の認知処理に無意識的な影響を与える現象である。心理学者ジョン・バージらの 1996 年の実験では、高齢者に関連する単語を読んだ被験者が、実験後に廊下をゆっくり歩くようになったと報告された。ただし、この実験は後年の追試で再現に失敗しており、行動プライミングの頑健性には議論がある。一方で、直前に見た情報が連想や判断の傾向に影響を与えること自体は、より基礎的な実験で繰り返し確認されている。
質問箱でのプライミング
質問箱を開いて最初に目にする Q&A が、その後の行動に影響する。恋愛の質問と回答を読んだ後は、自分も恋愛系の質問を送りたくなる。面白い回答を読んだ後は、自分も面白い質問を考えようとする。
回答者側にもプライミングは働く。重い質問に答えた直後は、次の軽い質問にも真面目なトーンで答えてしまいがちだ。逆に、楽しい質問に答えた後は、次の回答も明るいトーンになりやすい。回答の順番が、回答の雰囲気を左右している。
プライミングを味方にする
この効果を知っていれば、意図的に活用できる。質問箱の回答を公開する順番を工夫して、明るい回答を最初に持ってくれば、フォロワーにポジティブなプライミングを与えられる。
質問を送る側も、相手の最新の回答を読んでからテーマを合わせると、回答してもらいやすくなる。相手が音楽の話をしていたら、音楽に関する質問を送る。プライミングの流れに乗ることで、自然な会話が生まれる。