捨て垢とは
概要
捨て垢 (捨てアカウント、throwaway account) は、特定の目的のために一時的に作成し、目的が達成されたら放棄する使い捨てのアカウントである。サブ垢が継続的に使用されるのに対し、捨て垢は短期間で使い捨てにされる点が異なる。Reddit では「throwaway」と明示した一時アカウントで個人的な相談をする文化があるが、SNS では嫌がらせや誹謗中傷の手段として悪用されることが多い。
捨て垢から質問箱に送られる質問
質問箱は匿名で質問を送れるため、捨て垢を作る必要は本来ない。しかし、質問箱の回答を見た上で SNS 上で追加の嫌がらせをする目的で、捨て垢が使われることがある。質問箱に攻撃的な質問を送り、オーナーが回答をシェアしたら、捨て垢から引用リポストで追い打ちをかけるパターンである。
また、質問箱のオーナーが「この質問を送ったのは誰だろう」と気になって質問者を探す場合に備え、メインアカウントとの紐づけを避けるために捨て垢から質問を送るケースもある。質問箱は匿名だが、質問の内容から送信者が推測される可能性を懸念する人は一定数いる。
捨て垢による嫌がらせへの対処
捨て垢からの嫌がらせは、アカウントをブロックしても新しい捨て垢が作られるため、いたちごっこになりやすい。SNS プラットフォームは電話番号やメールアドレスの認証を強化しているが、無料のメールアドレスは簡単に作れるため、完全な防止は困難である。
質問箱のオーナーとしてできる対処は、嫌がらせの質問を無視して削除すること、コンテンツフィルタリングを活用すること、深刻な場合は質問箱を一時的に閉じることである。捨て垢からの攻撃は、攻撃者が「反応を得る」ことを目的としている場合が多いため、一切反応しないことが最も効果的な対策である。
捨て垢と匿名性の違い
捨て垢と匿名質問は、どちらも身元を隠す手段だが、性質が異なる。匿名質問は、サービスの設計として匿名性が保証されている。質問者の情報はサーバーに暗号化して保存され、法的手続きなしには開示されない。
捨て垢は、ユーザーが自力で匿名性を確保しようとする行為である。しかし、SNS のアカウント作成時に登録した情報 (メールアドレス、電話番号、IP アドレス) はプラットフォームに記録されており、法的手続きを経れば開示される可能性がある。捨て垢は「見かけ上の匿名性」であり、質問箱の「技術的に保証された匿名性」とは安全性のレベルが異なる。
SNS の活用法やコミュニケーション術を学びたい方は、SNS マーケティングの関連書籍も参考になります。