勇気とは
概要
勇気 (courage) とは、恐怖、不安、リスクを認識しながらも、それに立ち向かって行動する心理的な力を指す。アリストテレスは勇気を「無謀と臆病の中間にある徳」と定義した。恐怖を感じないのは無謀であり、恐怖に屈するのは臆病だ。恐怖を感じつつも行動するのが勇気だ。
現代の心理学では、勇気を「身体的勇気」と「心理的勇気」に分類する。身体的勇気は物理的な危険に立ち向かう力、心理的勇気は社会的な拒絶や恥、失敗の恐怖に立ち向かう力だ。質問箱で求められるのは後者だ。
質問箱に必要な 4 つの勇気
質問箱には 4 種類の勇気がある。
第一に、質問を送る勇気。匿名であっても、自分の疑問や感情を言語化して他者に投げかけるのは勇気がいる。「こんなこと聞いたら変に思われないか」という不安を乗り越える力だ。
第二に、本音で答える勇気。建前で無難に答えるのは簡単だが、自分の本当の考えを公開するのは怖い。批判されるかもしれない、誤解されるかもしれない。その恐怖を引き受けて本音を語る力だ。
第三に、答えない勇気。「全部に答えなければ」という義務感に抗い、答えたくない質問を堂々とスルーする力だ。
第四に、やめる勇気。質問箱が辛くなったとき、サンクコストに囚われず閉じる決断をする力だ。
勇気は筋肉に似ている
勇気は生まれつきの性格ではなく、使うほど強くなるスキルだ。最初の匿名質問を送るのは緊張するが、2 回目は少し楽になる。10 回目にはほとんど抵抗がなくなる。回答も同じで、最初は当たり障りのない回答しかできなくても、経験を重ねるうちに踏み込んだ回答ができるようになる。
重要なのは、小さな勇気から始めることだ。いきなり深い質問を送る必要はない。軽い質問から始めて、少しずつ踏み込んでいく。回答も同じで、少しだけ本音を混ぜることから始める。小さな成功体験の積み重ねが、勇気の筋力を育てる。質問箱は、日常生活では鍛えにくい心理的勇気のトレーニング場として機能する。
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