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SNS・コミュニケーション

ネガティビティバイアスとは

概要

ネガティビティバイアス (negativity bias) は、人間がポジティブな情報よりもネガティブな情報に強く注意を向け、記憶に残しやすい心理傾向を指す。危険 (ネガティブな情報) を素早く察知することが生存に有利だったためと説明されることが多く、脳はネガティブな情報に注意を向けやすいと考えられている。

質問箱とネガティビティバイアス

質問箱の運営でも、ネガティビティバイアスは現れやすい。たとえば 100 件の質問のうち 95 件が好意的で 5 件が攻撃的だったとき、記憶に残るのは 5 件の攻撃的な質問のほうである。「嫌な質問ばかり来る」と感じても、この例では 95% が好意的な質問だということになる。

このバイアスは、質問箱を閉じる判断にも影響する。たった数件の嫌がらせ質問のために質問箱を閉じてしまうと、好意的な質問を送ってくれていた大多数のフォロワーとのコミュニケーションの場を失うことになる。

ネガティビティバイアスへの対処

ネガティビティバイアスを克服するには、意識的にポジティブな質問に注目する努力が必要である。嬉しかった質問をスクショで保存する、好意的な Q&A をハイライトにまとめる、「今週もらった嬉しい質問ベスト 3」を振り返るなど、ポジティブな体験を意識的に記録・反芻する。

嫌な質問が届いたときは、「これは 100 件中の 1 件に過ぎない」と数字で客観視する。感情的には大きく感じても、全体の中での割合は小さい。この客観的な視点は、嫌な質問から受ける心理的な負担を和らげる助けになる。

ネガティビティバイアスを逆手に取る

ネガティビティバイアスは、質問箱のコンテンツ戦略にも応用できる。人間はネガティブな情報に強く反応するため、「失敗談」「後悔していること」「やめてよかったこと」のようなネガティブな要素を含む Q&A は、ポジティブな Q&A よりもエンゲージメントが高くなりやすい。

ただし、これはネガティブなコンテンツを量産すべきという意味ではない。ネガティブな要素を含みつつも、最終的にはポジティブな結論に着地する回答は、読み手に受け入れられやすい。「こんな失敗をしたが、そこから学んで今がある」という構成は、ネガティビティバイアスで注意を引きつけ、ポジティブな結論で満足感を与える。

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