匿名質問箱サービス比較 - マシュマロ・Peing などとの違いと選び方 (2026 年 8 月時点)
更新日: 2026-08-03 · 約 5 分で読めます
この比較記事の前提 (読み方)
匿名質問箱サービスは複数あり、それぞれ設計思想が異なります。この記事では、2026 年 8 月時点で各サービスの公式ページ・公式ヘルプで確認できた記載だけを根拠に、主要サービスの違いを整理します。公式に記載が見つからなかった項目 (料金の金額など) は、推測で書かずに「記載なし」としています。
当サイトは質問箱サービス「Q どろっぷ」の運営者が書いているため、その立場を最初に明示しておきます。そのうえで、他サービスの長所も含めて事実ベースで比較し、どのサービスが合うかは読者の目的別に判断できる構成にしました。
なお、かつて広く使われた BoxFresh は、執筆時点で公式サイト (boxfresh.site) にアクセスすると本来のサービスページが表示されない状態が続いており、仕様を確認できないため比較対象から外しています。
主要サービスの概要 (公式ページの記載より)
Peing (ペイング) -質問箱-。「SNS を使って匿名質問を集めよう」を掲げる、2017 年開始の定番サービスです。公式ページには「質問箱を 5 秒で」作れること、質問に答えると画像つきで SNS のタイムラインにシェアできることが記載されています。誹謗中傷対策としては「NG ワード機能」があり、公式ページは「誹謗中傷にあたる表現が含まれる質問を自動的にブロックすることが出来ます (毎日 1 万件以上の質問が自動ブロック)」と説明しています。なお Instagram サインインは提供終了した旨が明記されています。
マシュマロ。「傷つく人を減らしたい」をキャッチコピーとするサービスで、公式ページは「匿名のメッセージを受け付けるのに、悪口は来ない。そんな安全な場所がマシュマロです」と説明しています。ネガティブな内容を受け取らずに済む設計を最大の特徴として打ち出しており、創作活動をする人の感想受付先としても広く使われています。自分宛のメッセージのほか「みんな宛メッセージ」「回答リクエスト」という仕組みがあり、有料のプレミアム会員制度も存在します (金額は公式トップページに記載がないためここでは書きません)。日本語のほか英語・中国語 (簡体・繁体)・韓国語などの多言語に対応しています。
Querie.me (クエリー)。「新たな発想を生み出す質問箱」を掲げるサービスで、iOS / Android アプリと PC 版 (ブラウザ) が提供されています。公式トップページには機能の詳細説明が少ないため、本記事で書けるのはここまでです。
mond (モンド)。公式サイトが「anonymous letters & Q&A (匿名の手紙と Q&A)」と説明するサービスで、iOS / Android アプリが提供されています。
Q どろっぷ (当サイト)。メールアドレスだけで質問箱を作れる無料の Web サービスです。パスワード不要のマジックリンク認証を採用し、アプリのインストールは不要です。Proof of Work による自動スパム対策と不適切な投稿の自動検出を備え、届いた質問は 90 日で自動削除されます。
軸 1: 登録方法と使うまでの手間
質問箱を「受け取る側」として開設する場合、最初のハードルは登録方法です。
Peing は SNS アカウントなどでのサインインを案内しています (Instagram サインインは提供終了)。SNS のアカウントをそのまま使いたい人には手早い方式です。
マシュマロと Querie.me は新規登録 / ログインの仕組みを持ち、Querie.me と mond はアプリのインストールが基本の入口になっています。アプリは通知を受け取りやすい反面、インストールという一手間があります。
Q どろっぷはメールアドレスだけで登録でき、パスワードの設定も SNS アカウントとの連携も不要です。SNS アカウントを連携したくない人、サブアカウントで気軽に使いたい人に向いた方式ですが、逆に言えば SNS 連携による自動シェアのような機能はないため、シェアは自分で行う必要があります。
軸 2: 誹謗中傷・荒らし対策の考え方
匿名で質問を受け付ける以上、心ないメッセージへの備えはサービス選びの最重要ポイントです。各社の公式ページの説明から、対策の「思想」の違いが読み取れます。
Peing は NG ワード方式です。誹謗中傷にあたる表現を含む質問を自動でブロックすると公式ページに記載されています。
マシュマロは「悪口は来ない」設計を看板にしています。ネガティブな内容がそもそも届かないことを目指すアプローチで、感想や応援メッセージを安心して受け取りたい用途と相性が良い思想です。
Q どろっぷは、不適切な投稿の自動検出に加えて、機械的な連投を防ぐ Proof of Work (投稿時にブラウザへ計算作業を課す仕組み) を採用しています。また、質問箱のオーナーには投稿者の IP アドレスが表示されるため、悪質な相手をブロックする判断材料になります。
どの方式にも共通する注意点として、自動フィルタは万能ではありません。どのサービスを選ぶ場合でも、ブロック機能の場所と通報の手順を最初に確認しておくことをおすすめします。
軸 3: 「匿名」の中身はサービスごとに違う
見落とされがちですが、いちばん重要な違いがここです。「匿名質問箱」と言っても、質問を送る側がどこまで見えないかはサービスごとに異なります。
Peing の公式ページは、フォロワーが質問を送る仕組みについて「匿名なので誰が送ったかはわかりません」と説明しています。
Q どろっぷは、質問者の名前やアカウントが相手に表示されない点は同じですが、いたずら・嫌がらせ対策として、質問箱のオーナーには投稿者の IP アドレスが表示されることをプライバシーポリシーで明示しています。「完全に見えない」と約束するのではなく、見えるものを正直に開示する方針です。質問を送る側は、この仕組みを理解したうえで使ってください。
どのサービスにも共通することとして、匿名とは「名前が出ない」ことであって「何をしても特定されない」ことではありません。悪質な投稿があった場合に、法的な手続きを通じて発信者がたどられる可能性があるのは、どの匿名サービスでも同じです。この点は本記事末尾の関連記事で詳しく解説しています。
目的別の選び方まとめ
最後に、ここまでの内容を目的別に整理します。
定番サービスを使いたい、SNS アカウントでさっと始めたい人は、Peing が候補になります。運用歴が長く、質問画像つきのシェア機能が公式ページでも案内されています。
悪口やネガティブな内容をとにかく見たくない人、創作の感想を受け取りたい人は、「悪口は来ない」設計を看板にするマシュマロが合います。
アプリで通知を受け取りながら使いたい人は、アプリ提供が入口の Querie.me や mond を試してみてください。
SNS アカウントを連携せず、メールだけで手早く始めたい人、荒らし対策として投稿者の情報 (IP アドレス) をオーナー側で確認できる仕組みを重視する人には、Q どろっぷが向いています。ブラウザだけで動くのでインストールも不要です。
料金について公式ページから確認できたのは、マシュマロに有料のプレミアム会員制度があること、Q どろっぷが無料であることです。他サービスの料金体系は公式トップページに記載が見当たらなかったため、利用前に各公式サイトで確認してください。複数のサービスを実際に触って、管理画面の使いやすさやフィルタの体感を比べてから決めるのが、結局いちばん確実です。この比較は 2026 年 8 月時点の各社公式ページの記載に基づくもので、その後の仕様変更は反映されていない点にご注意ください。
よくある質問
マシュマロと質問箱 (Peing) の違いは何ですか?
打ち出している思想が異なります。マシュマロは「悪口は来ない」設計を看板にし、ネガティブな内容を受け取らないことを重視しています。Peing は「SNS を使って匿名質問を集める」ことを掲げ、NG ワード機能による自動ブロックと質問画像つきのシェア機能を公式ページで案内しています (いずれも 2026 年 8 月時点の公式ページの記載)。
匿名質問箱は無料で使えますか?
Q どろっぷは無料で、メールアドレスだけで質問箱を作成できます。マシュマロには有料のプレミアム会員制度が存在します (2026 年 8 月時点の公式ページの記載)。その他のサービスの料金体系は公式トップページに記載が見当たらなかったため、利用前に各公式サイトで確認してください。
BoxFresh は今も使えますか?
執筆時点 (2026 年 8 月) では、公式サイト (boxfresh.site) にアクセスしても本来のサービスページが表示されない状態が続いており、当記事では仕様を確認できなかったため比較対象から外しました。利用を検討する場合は、最新の提供状況をご自身で確認してください。