モデレーションとは
概要
モデレーション (moderation) とは、オンラインプラットフォーム上に投稿されるコンテンツを審査し、コミュニティのルールや法律に違反するものを削除・非表示にする活動を指す。語源はラテン語の moderare (節度を保つ) で、コンテンツの「節度」を維持する役割を担う。
モデレーションには大きく 3 つの方式がある。人間が目視で判断する手動モデレーション、キーワードフィルタや機械学習で自動判定する自動モデレーション、そしてユーザーからの通報を起点とするコミュニティモデレーションだ。多くのプラットフォームはこれらを組み合わせて運用している。
質問箱のモデレーション
質問箱のモデレーションは、回答者自身が担うことが多い。大規模なプラットフォームではスパムフィルタやNGワードフィルタが用意されているが、最終的に「この質問に答えるか、スルーするか」を判断するのは回答者だ。
この「セルフモデレーション」は回答者に大きな心理的負荷をかける。嫌がらせの質問を読んで判断し、削除する。その過程で嫌な内容を目にすることは避けられない。プロのモデレーターですら精神的な消耗が問題になっているのに、一般ユーザーが一人でモデレーションを担うのは本来無理がある。質問箱の運用が辛くなる原因の一つは、このモデレーション負荷だ。
モデレーションの限界と工夫
完璧なモデレーションは存在しない。厳しすぎれば正当な質問まで弾いてしまい、緩すぎれば有害な質問が素通りする。この匙加減に正解はなく、コミュニティの性質や回答者の許容範囲によって最適解が変わる。
質問箱の運用で実践できる工夫としては、NGワードの設定、質問の事前承認制の導入、信頼できる友人にモデレーションを手伝ってもらう、といった方法がある。一人で抱え込まないことが最も重要だ。モデレーションは「やって当たり前」の見えない労働であり、その負荷を過小評価してはいけない。
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