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心理学

ダブルバインドとは

概要

ダブルバインド (double bind) とは、矛盾する 2 つのメッセージを同時に受け取り、どちらに従っても否定的な結果を招く状況を指す。1956 年に人類学者グレゴリー・ベイトソンが提唱した概念だ。

典型的な例は「自発的にやりなさい」という指示だ。指示に従えば「自発的」ではなくなり、従わなければ「やりなさい」に反する。どちらを選んでも矛盾する。ダブルバインドの本質は、選択肢が存在するように見えて、実はどの選択肢も袋小路であるという構造だ。

質問箱のダブルバインド

質問箱の回答者は、しばしばダブルバインドに陥る。最も典型的なのは「正直に答えて」と言われて正直に答えたら「そんなこと言わなくていい」と批判されるパターンだ。本音を求められたから本音を語ったのに、その本音が気に入らないと攻撃される。

別のパターンもある。「質問に全部答えろ」と要求されつつ「くだらない質問に答えるな」とも言われる。すべてに答えれば「質を選べ」と批判され、選別すれば「無視するな」と批判される。フォロワーの中に矛盾する期待を持つ人が複数いる場合、回答者は構造的にダブルバインドに置かれる。

ダブルバインドからの脱出

ダブルバインドから脱出する方法は、ゲームのルール自体を変えることだ。矛盾する 2 つの要求のどちらかを選ぶのではなく、「その要求自体を受け入れない」という第三の選択肢を取る。

質問箱の文脈では、「自分の基準で答える」と宣言することがこれに当たる。「全部に答えろ」にも「選べ」にも従わず、「自分が答えたい質問に、自分のペースで答える」。この姿勢を明確にすれば、矛盾する要求に振り回されなくなる。

ダブルバインドは、相手の期待に応えようとする善意につけ込む構造だ。「すべての人を満足させることは不可能だ」と認めることが、ダブルバインドからの最も根本的な脱出路だ。

心理学の知見を日常に活かしたい方は、心理学の関連書籍も参考になります。

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