デジタルタトゥーとは
概要
デジタルタトゥー (digital tattoo) とは、インターネット上に一度公開された文章、画像、動画などの情報が、本人が削除した後も複製・キャッシュ・アーカイブとして残り続ける現象を指す。肌に彫った入れ墨が簡単には消せないように、ネット上の情報も完全に消去することは事実上不可能だ。
デジタルフットプリント (意図せず残る閲覧履歴やログ) とは異なり、デジタルタトゥーは自分が能動的に発信した情報が消せなくなる点に焦点がある。SNS の投稿、質問箱の回答、掲示板への書き込み、すべてがデジタルタトゥーになりうる。
なぜ消えないのか
技術的な理由は 3 つある。第一に、検索エンジンのキャッシュ。Google はウェブページのコピーを保存しており、元ページが削除されてもキャッシュが残る。第二に、ウェブアーカイブ。Wayback Machine のようなサービスが、ウェブ全体のスナップショットを定期的に保存している。第三に、スクリーンショット。誰かがスクショを撮って別の場所に投稿すれば、元の投稿を消しても意味がない。
質問箱の回答も例外ではない。回答をスクショして SNS に共有する文化があるため、回答者が後から回答を削除しても、スクショが拡散済みなら取り返しがつかない。
質問箱での自衛策
デジタルタトゥーを完全に防ぐことはできないが、リスクを下げることはできる。回答する前に「この回答がスクショされて拡散されても問題ないか」と一瞬立ち止まる習慣が有効だ。感情的になっているときほど、後悔する投稿をしやすい。深夜テンションで書いた回答が翌朝には黒歴史になる、というのはよくある話だ。
匿名だから大丈夫、という考えも危険だ。匿名の投稿であっても、文体や内容から本人が特定されるケースは少なくない。「匿名 = 安全」ではないことを常に意識しておく必要がある。
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