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ダークモードとは

概要

ダークモードは、アプリや Web サイトの配色を「暗い背景に明るい文字」に切り替える表示設定である。従来の「明るい背景に暗い文字」はライトモードと呼ばれる。2019 年頃から iOS、Android、Windows、macOS が相次いでシステムレベルのダークモードに対応し、現在ではほとんどの主要アプリと Web サイトがダークモードを提供している。

ダークモードのメリット

ダークモードの最も実感しやすいメリットは、暗い環境での目の負担軽減である。夜間にスマートフォンを使う場合、白い背景は眩しく感じる。ダークモードに切り替えると画面全体の輝度が下がり、目への刺激が和らぐ。

有機 EL (OLED) ディスプレイを搭載したデバイスでは、バッテリー消費の削減効果もある。OLED は黒いピクセルの発光を完全にオフにするため、画面の暗い部分が多いほど消費電力が下がる。Google の調査では、ダークモードにより最大 60% のバッテリー節約が可能とされている。液晶 (LCD) ディスプレイではバックライトが常時点灯しているため、この効果は得られない。

Web サイトでのダークモード実装

Web サイトでダークモードを実装するには、CSS のメディアクエリ `@media (prefers-color-scheme: dark)` を使用する。このメディアクエリは、ユーザーの OS 設定がダークモードの場合に適用される。Tailwind CSS では `dark:` プレフィックスを使って、ダークモード用のスタイルを簡潔に記述できる。

実装上の注意点として、単に背景を黒、文字を白にするだけでは不十分である。コントラスト比が高すぎると目が疲れるため、背景は純粋な黒 (#000) ではなくダークグレー (#1a1a1a 程度) を使い、文字も純白 (#fff) ではなくオフホワイト (#e5e5e5 程度) にするのが一般的である。画像やアイコンもダークモードで違和感がないか確認が必要である。

ダークモードとアクセシビリティ

ダークモードはアクセシビリティの観点でも重要である。光過敏症のユーザーにとって、明るい画面は頭痛や目の痛みを引き起こす場合がある。ダークモードの提供は、こうしたユーザーがサービスを快適に利用するための配慮である。

ただし、ダークモードが万人に適しているわけではない。乱視のユーザーは暗い背景に明るい文字を読みにくいと感じることがある。また、長文の読解にはライトモードの方が適しているという研究結果もある。重要なのは、ユーザーが自分の好みや状況に応じてモードを選択できることであり、どちらか一方を強制しないことである。

ユーザーインターフェースの設計を学びたい方は、UI デザインの関連書籍も参考になります。

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